数式をコピーしたときに計算式がくずれないようにする方法(複合参照)

Excelには、数式をコピーすることにより、一気に計算してくれるセル参照機能があります。
セル参照には「相対参照」「絶対参照」「複合参照」と3通りあります。

「相対参照」・・・コピー元にある数式を認識し、他のセルへ自動的に数式を変化させてくれる方法。
「絶対参照」・・・ある特定のセルを絶対固定して、数式をコピーする方法。
「複合参照」・・・行のみや列のみを絶対固定すると共に相対参照も組み合わせてコピーする方法。

今回は、その中の「複合参照」についてご紹介します。
下記表は【4月の売上げ目標】です。
C4セルに「=B4*C3」と入力しました。
次に、C4セルの数式を、D4セル～F4セルへコピーしました。その結果、数値が合っていません。
C4セルの数式を、C5セル～C6セルへコピーしました。その結果、こちらも数値が合っていません。
下記表のように、相対参照では、ちゃんとした計算がされない場合、複合参照を使うと解決できます。

C4セルには、「=$B4*C$3」と入力します。

ポイント

絶対参照にする場合は、絶対参照にしたい数式をこのように「=B4*C3」選択します。
選択したら「F4」キーを押します。
「F4」キーは押すごとに下記のように変化します。
元「B4」→1回目「$B$4」→2回目「B$4」→3回目「$B4」→4回目・元に戻る「B4」
今回は、B列は絶対参照、行は変化するので相対参照にしたいので、「F4」キーを3回押します。
次に、数式のC3を選択します「= $B4*C3」。
C列は変化するので、相対参照。行は固定ですので、絶対参照にしたいので、「F4」キーを2回押します。

設定後は、数式をコピーしたい表の空白部分にコピーします。
すると、下記のように正しい数値が表示されます。