Excelで請求書や見積書などを作成している会社も多いことでしょう。
計算式を間違って上書きしてしまい、計算式が外れて、合計額がおかしくなってしまった!
ということはないでしょうか。

また、不特定多数の人にエクセルシートを配布して入力してもらう際、変更してほしくない部分を変えられてしまった、というケースもあることでしょう。

今回は、そうならないために「シートを保護して特定のセルだけ入力できるようにする」という方法をご紹介します。

下記の請求書のピンクのセルには、数式が入力されています。

G9~G13セルには、(E*F)が、E14・F14・G14セルにはSUM関数が入っています。
また、G15セルには(G14*0.08)という数式が、G16セルには(G14+G15)の数式が入っています。

指定したセルだけを入力できるようにする方法-1

【セルのロックの手順】

➀ 入力してもいいセルのみ範囲を選択します。(今回は分かりやすいようにセルの色を黄色にしました)
 (離れた複数のセルを選択する場合は、「Ctrl」キーを同時に押すことで操作できます。)
➁ 「ホーム」タブにある「書式」をクリックします。
➂ 「セルのロック」をクリックします。

※ここでの「セルのロック」ですが、解除するという意味になります。
 パソコンのシートは元々ロック機能が設定されていて、それを解除する必要があるからです。
 例えば、この操作をせずに、シートの保護を設定すると、元々ロックがかかっている為、
 どのセルも入力することができなくなります。

指定したセルだけを入力できるようにする方法-2

次に、シートの編集ができないようにする為に、保護をします。

➀ 「ホーム」タブにある「書式」をクリックします。
➁ 「シートの保護」をクリックします。

指定したセルだけを入力できるようにする方法-3

すると、「シートの保護」のダイアログボックスが表示されます。

➀ 「シートとロックされたセルの内容を保護する」にチェックをします。
➁ このシートのすべてのユーザーに許可する操作の枠は、
「ロックされたセル範囲の選択」「ロックされていないセル範囲の選択」にチェックをします。

※ここでちょっとややこしい表示が出てきましたので、説明します。
 ここでの許可するというのは、セルの選択を許可するという意味で、文字入力を許可するという
 意味ではありません。
➂ 「OK」をクリックします。

指定したセルだけを入力できるようにする方法-4

これで、設定が完了しました。

まとめ

1.黄色のセルの部分は入力ができます。
2.ピンク色のセルはロックを解除しなかった為、セルへの入力ができません。その為、下記のようなメッセージが表示されます。

指定したセルだけを入力できるようにする方法-5

このように設定してシートを共有すると数式が壊れる心配もありませんし、計算に間違いが生じることも防ぐことができます。

【シート保護の解除】

➀ 「ホーム」タブにある「書式」をクリックします。
➁ 「シート保護の解除」をクリックします。

指定したセルだけを入力できるようにする方法-6

【セルのロック解除】

➀ 「ホーム」タブにある「書式」をクリックします。
➁ 「セルのロック」をクリックします。

指定したセルだけを入力できるようにする方法-7

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